和ろうそくの蝋は、ハゼなどの植物性の油から精製されます。
ハゼはウルシ科の落葉高木で、神谷宗堪(1551~1635年)が1500年末期にハゼの実を南方あたりから輸入し、肥前の唐津地において栽培し、その後筑前にも広げたといわれています。
江戸時代に入るとウルシロウもハゼロウの生産量も多くなり、和ろうそくの需要も増加しました。もっとも、その頃は「ろうそく」といえば「和ろうそく」だったのですが。
北前船などの海上ルートより能登、七尾港に木蝋が運ばれ、和ろうそくを出荷するという交易が行われました。
木蝋は、粘り気のある緻密な組織を持っているので、ろうそくを作っても斑点や亀裂が生じないことが特徴です。また、木蝋は蝋燭のほかに、鬢(ビン)付けなどの化粧品、軟膏、磨き剤などにも使われました。
高澤ろうそく店では、ハゼ蝋の減少のため、同じ植物から採れる東南アジア産の木の実(ハゼ、パームなど)を精製しした蝋、菜の花から採れる菜種油を精製した蝋を使用して、和ろうそくを作っております。




